富士山を背景にしたローソン河口湖駅前店、通称通称「富士山ローソン」は、観光客にとって魅力的な撮影スポットになっています。
道路を挟んで向かい側の歩道から、お店の後ろにドドーンと富士山が見える、絶好の富士山撮影スポット‼️
しかし、観光客の殺到によるトラブルが発生し、地元自治体は様々な対策を講じていますが、劇的な効果はなく、逆に観光客を煽るような結果になったりしていて、地元と観光客のいたちごっこの様相を呈しています。
観光客が集まることは良いことではありますが、人の集まるところには問題も沢山起こるのも必然。
色々なメディアで取り上げられるほどの話題となっています。
この記事では、富士山ローソン問題の背景とその解決策、そして今後の課題について詳しく解説します。
また、この問題を通じて見えてきた観光と地域の共存方法についても考察します。観光地の魅力を保ちながら、
1. 富士山ローソン問題の概要
1-1. 観光客の殺到とその背景
山梨県富士河口湖町にある「ローソン河口湖駅前店」は、その屋根越しに美しい富士山を撮影できることで有名になっています。
このため、特に外国人観光客がこの店の前に殺到する事態が頻発しました。
彼らは「富士山ローソン」という絶好の撮影スポットを求めて、多くの人々が集まり、一部ではその場でのマナーの問題も発生しています。
1-2. 地元自治体の対応策
この問題に対処するため、地元自治体は様々な対策を講じました。
その一つが「黒い目隠し幕」の設置です。
この幕は、観光客がお店の前で撮影することを阻止する目的で設置されましたが、観光客の対策は簡単に突破されることがありました。
2. 黒い目隠し幕の効果と課題
2-1. 目隠し幕に穴が開けられる現状
黒い目隠し幕には、訪れた観光客が空けたと思われる1センチほどの穴が10カ所ほどあります。
これにより、高性能なスマホカメラを持つ観光客が、簡単に富士山の美しい写真を撮影できる状態が続いています。
このため、目隠し幕の効果は限定的となっています。
2-2. 観光客の反応と新たな問題
目隠し幕に穴が開けられたというニュースが広まり、今度は、わざわざこの穴を見物しにくる観光客まで現れるという本末転倒な事態も発生しています。
これにより、問題の解決がより困難になっているのが現状です。
3. 今後の対策とその限界
3-1. 幕の素材強化の計画
自治体は、現在の農業用遮光幕よりも強化された素材を用いることで、目隠し幕を改良する計画を立てています。
これにより、簡単に穴が開かないようにすることを目指しています。
3-2. 富士山撮影スポットへの誘導案
また、幕に2次元コードを付け、町内の他の富士山撮影スポットを紹介することで、観光客を他の場所に誘導する案も検討されています。
しかし、観光客の多くは「富士山ローソン」での写真を求めているため、この誘導策がどれだけ効果を持つかは不透明です。
4. 観光客の動きを制御する難しさ
4-1. 行政側の誤った期待
地元自治体は「目隠し幕」や「観光案内」で観光客の動きをコントロールできると考えていました。
しかし、現実には観光客は必ずしも規制に従うわけではなく、自由に行動する傾向があります。
この誤った期待が、問題解決をより難しくしています。
4-2. 観光客の欲求と規制の効果
観光客の多くは、「富士山ローソン」という特別な場所での撮影を目的としています。
そのため、他の撮影スポットへの誘導や目隠し幕の設置といった規制は、彼らの欲求を抑え込むには不十分です。
夜間や人通りの少ない時間帯を狙って訪れる観光客もおり、完全なコントロールは難しい状況です。
5. 日本におけるオーバーツーリズムの問題点
5-1. 観光客マナーの改善への期待
日本では、観光地でのトラブルが発生すると、外国人観光客に対して「マナーを守るように」といったアナウンスが一般的です。
しかし、これだけでは根本的な解決には至らないことが多いです。
観光客のマナー改善への期待だけで問題を解決しようとするアプローチには限界があります。
5-2. 懲罰的規制の限界と課題
また、観光客の行動に対して懲罰的な規制を行うこともありますが、これも必ずしも効果的ではありません。
規制に従わない観光客が依然として存在し、問題が解決されないことが多いです。
観光客の行動を完全に制御することは難しく、持続可能な解決策が求められています。
6. 根本的な解決策への模索
6-1. 観光客との協力関係の構築
地元自治体は、観光客との協力関係を築くことが重要です。
観光客に対して単に規制を課すのではなく、彼らとコミュニケーションを取り、理解と協力を得ることが求められます。
観光客が地域のルールを尊重し、協力することで問題の解決が図られるでしょう。
6-2. 持続可能な観光の実現に向けて
また、持続可能な観光を実現するためには、地域全体での取り組みが必要です。
観光客が楽しみながらも地域住民に迷惑をかけないような仕組みを作り上げることが求められます。
これには、観光資源の適切な管理や観光客への教育が重要な要素となります。
7. 富士山ローソン問題から学ぶこと
7-1. 地域と観光の共存方法
富士山ローソン問題は、地域と観光がどのように共存できるかを考えるきっかけとなります。
観光地としての魅力を保ちながら、地域住民の生活を守るためには、双方の理解と協力が不可欠です。
例えば、観光客向けの情報提供やマナー啓発活動を行うことで、観光客の行動を適切に導くことができるでしょう。
7-2. 他地域への応用可能性
富士山ローソンでの経験は、他の観光地にも応用できる知見を提供します。
特に、観光客が集中する場所では、同様の問題が発生する可能性が高いため、事前に対策を講じることが重要です。
例えば、撮影スポットの分散や観光客の行動予測を活用した対応策の導入が考えられレベと思います。
まとめ
ここまで、「富士山ローソン」が直面している問題について書いてきました。
外国人観光客にとって、「FUJIYAMA」は日本を代表する景色、行きたい、観たい、そして写真に収めたいと思うのは当然とは思います。
しかし、常識の違い、文化の違いから、色々とトラブルが起きているのも事実です。
こういう時の対応で、日本人的にはその場その場で対応する肉体労働的な対策ばかりが目につくように感じます。
他国の世界遺産や観光地などでの観光客の扱い方やセキュリティ対策、観光資源としての有効活用の仕方などを勉強して、取り入れて、
地元の地域にとっても、観光客にとっても有意義で気持ちよく安心して過ごせる場所を目指して欲しいと思います。
富士山、私も見に行きたいですね。
足柄インターの駐車場から見るの富士山は、本当に綺麗でした☺️
富士急ハイランドからの富士山も、綺麗でした❤
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