Kindleのおすすめに出てきた
陰陽師と左京区というキーワードに惹かれて読み始めました。
怖い話なのかと思いきや、すごくホッコリするヒューマンドラマのようなお話だったので紹介します。
おとなりの晴明さん ~陰陽師は左京区にいる~/仲町六絵
あらすじ
女子高生の桃花は家族と共に滋賀県から京都に引越し、新生活を始めます。
桃花は母と共に、お隣さんへ引越しの挨拶に行きます。隣人である晴明さんは、琥珀色の髪と瞳を持つ不思議な青年です。
ある日、晴明さんは特別な力を使って桃花の猫を救い、彼が歴史上の有名な陰陽師・安倍晴明であることが明らかになります。
晴明さんと桃花の周りには、心優しい鬼や、京都を守る独特な集団「平安京サル会議」、そして美を授ける女神など、多彩な存在が現れます。
晴明さんは常に少し憂いを帯びた表情で、しかし軽やかにこれらの不思議な世界の住人の願いをかなえていきます。
桃花自身も晴明さんの魔法によって意外な姿に変身することになり、古都京都で織りなす優しい幻想的な物語が展開します。
感想
主人公の桃花の頭の良さと天然ぶりがとても楽しく感じました。
晴明さんの浮世離れした雰囲気がわたし的にはかなりツボ。ぶっきらぼうなセリフも素敵です。
お話の内容は人情味溢れるいいお話で、最後にちょっとほっこりする短編の話が繋がっています。
こんな隣人さんがいたら、刺激的な日常にになりそう……。
話の中によく「京阪電車」が出てくるのが、庶民的ですごく近しく感じます。
難しい言い回しや古風な表現があるのかと思っていましたが、文章も読みやすくてすぅっと読めます。続きも楽しく読んでいます。
まとめ
今回はKindleのおすすめに出てきたタイトルの中から、左京区・陰陽師というキーワードで、何の前情報もなく読み始めました。
結果的にはとても面白くてラッキーでした。
サスペンスドラマで「京都」や「湯けむり」というキーワードで視聴率がグンッと上がるという話を聞いたことがありますが、本当にあり得ると思いました。
この小説の中にも、古都京都の魅力があちらこちらに散りばめられています。
その魅力を探してみるのも楽しいと思います。
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