飲みかけのペットボトル、あなたはどうしてますか?
出先で喉が渇いた時、お水やお茶、清涼飲料水を買う事、多いと思います。
自動販売機、コンビニ、ドラッグストア……
喉が渇いたら直ぐに買えるのはとてもありがたいですよね。
ペットボトルの飲料が買えるようになって、保存も持ち歩きもとても便利になりました。
直飲みできる形、蓋が閉められるので飲み口のところが汚れにくい、こぼしたりしなくて済む……
ペットボトルは、本当に画期的なアイテムだと思います‼️
ここで気になったのが、飲みかけのペットボトル飲料って、どのくらいの時間置いてても飲めるのかって事です。
ということで、少ししらぼてみることにしました。
飲みかけのペットボトル飲料はどうしてる?
出かけている途中で喉が渇いてペットボトルの飲み物を買って飲むけれども、一気に全部飲み干せないことが多い私。飲みかけのボトルをカバンに入れてそのまま持ち歩きます。
一日出かけても結局全部は飲みきれなくて家まで持って帰っちゃうこともあります。
沢山残っている時は冷蔵庫に入れて保存、残り少ない時は頑張って飲み干してしまう、忘れててカバンの中で朝を迎えることも……。
ウェザーニュースが行ったアンケート結果です。
ウェザーニュースより引用
6割程度の人は「冷蔵」保存しているようです。その次に多いのが「捨てる」人。「常温」保存する人の割合は思いのほか少ないんですね。
直飲みしたペットボトル飲料はいつまでのめる?
伊藤園のQ&Aサイトではこう書かれています。
開封した飲料は、必ず冷蔵庫に保管のうえ、お早めにお飲みきりください。
直接、口をつけて飲んだ場合は開封後、8時間を目安にお飲みきりください。
8時間を目安。意外と許容時間が短いですね。
伊藤家だけでなく、サントリーやコカ・コーラなどでも、直飲みした飲料はその日のうちに飲みきるようにさ住めています。
直射日光を避けたりすることも大切とのことです。
直飲みした後、時間が経つとどうなるの?
ペットボトルは開封すると外気に触れ、雑菌が混入します。ボトルに口をつけて直飲みすると、唾液や口の中の雑菌が逆流して混ざります。
ペットボトル飲料を飲む人の多くは一気に全部飲み干さずに、何回かに分けてゆっくり飲む人がおおいのではないでしょうか。
いこーよさんでは、株式会社エフシージー総合研究所 環境科学研究室 実験データを元に直飲みしたあとの菌の増加について解説されています。

実験対象は、500mlペットボトル飲料の「保存料無添加の麦茶」と「糖分の入ったスポーツ飲料」の2種類。一度ふたを開けたペットボトル飲料で、「直に口をつけて飲んだ場合」と「コップに移し替えて飲んだ場合」、それぞれの細菌の量を比較します。
【実験条件】
・室温27℃、湿度85%の部屋に置き、5歳の女児に2時間おきに計5回、10時間後まで30〜50mlずつ飲んでもらいました。
・食事は途中一回、おやつは数回とってもらい、歯は磨いていません。
・2時間ごとの一般細菌数を検査し、さらにそのまま24時間置いた状態も検査しました。実験のデータがこちらです!
(株式会社エフシージー総合研究所 環境科学研究室 実験データより)「麦茶、スポーツ飲料共に、直飲みした方は、時間が経過するごとに細菌がかなり増殖しています。特に4時間後から一気に細菌数が上昇していることがわかると思います。一方、コップに移し替えた場合は、いずれの場合も、24時間経っても細菌は検出されませんでした。また、保存料無添加という条件のせいでしょう、スポーツ飲料よりも麦茶の方が極端に細菌が増えています。また、スポーツ飲料はpH(水素イオン指数)が酸性のため、細菌の増殖速度がやや遅くなったとも考えられます。」と橋本さん。
このグラフを見て驚くのは、口をつけて直飲みした後のお煮物は、2時間後には雑菌天国になっているということです。
コップに移して飲んだ場合、雑菌はほとんど増えていないということで、これは、唾液や口の中にいた菌が飲み物の中で増加したということになりますね。
スポーツドリンクの場所は菌の数は緩やかに増えていく印象ですが、麦茶の場合は10時間を過ぎると一気に増え、24時間後には200000個を超える勢いで増え続けています。
麦茶の方は保存料無添加なので、どんどん増えていく感じなのでしょうか。
スポーツドリンクの方は糖分やミネラルが豊富に含まれているので、もっと増加すると思っていたのですが、想定外の数値です。
HPが弱酸性であることが要因の一つとされていましたが、ドリンクの中に含まれている甘味料や保存料などの影響も考えられるのではないでしょうか。
この疑問はまた別の機会に調べてみたいと思います。
菌が増殖したらどうなるの?
腐敗
菌の増殖と聞いて1番に浮かぶのは「腐敗」です。菌が増える事で変な味がしたり、嫌な匂いがしたり、泡が出たり、ネバネバしたり……
あまり心地よい想像は出来ないですねえ。
食中毒
また、菌と言えば食中毒。一般に食中毒菌は100万個以上の菌を取り込まないと発症しないと言われていますが、先述の様な勢いで菌が増殖するなら、危険性はゼロとは言いきれないでしょう。
先日、この話を友達にしたら「元々自分の口の中にあった菌なんやろ?仲良しなんじゃね?」と返され、少量ならば問題ないけれども、許容量を超えたら健康被害になることを、一生懸命説明しなければなりませんでした。
目に見えないものだからこそ、気をつけたいですね。
菌の増殖を防ぐにはどうしたらいいの?
では、できるだけ菌の増殖を防ぐには、どうすればよいのでしょうか。
ウェザーニュースより引用
上のグラフは25℃で保管したものと10℃で保管したものを比べた結果ですが、25℃で保管したものは菌が爆発的に増加しているのに比べ、10℃保管では菌の量に大きな変化は見られませんでした。
この事から、冷蔵庫などで保存すると菌の増殖を防ぐことができると言えるでしょう。
冷蔵庫が用意できない場面では、ペットボトルをそのまま入れられる保冷ペットボトルホルダーを使ってみてはいかがでしょうか。
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