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切なすぎて病みました‼️「失われる物語」乙一

短編集

「失われる物語」乙一

まずタイトルに惹かれ、短編集なのでスキマ時間に読めるかなと思って手に取りました。

当たり前に生活をしていると滅多にありえないシチュエーションで主人公が一喜一憂する様を淡々と綴り、でもしっかりイメージを注ぎ込まれました。

それぞれの作品の主人公は年代も性別も全然違いますが、人間関係に悩んでいたり、自分と上手く向き合えてなかってりという共通点があり、そういう部分に自分を重ねて、一気に読んでしまいました。

特に、この短編集のタイトルにもなっている「失われる物語」は、交通事故で植物状態となった主人公。

五感のほぽ全てを失い、残存するのは右前腕の感覚と指をほんの少し動かす力だけ。しかし、意識はハッキリしていて知能レベルも衰えてない。

極限の状態で主人公は何を感じ何を思い、家族はどう接して何を考えるのか……。

私は前職が理学療法士だったこともあり、寝たきり状態の方の機能訓練に関った経験もあるため、短いストーリーの中に本当に沢山の事を考えました。

 

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